外部環境の現状と傾向の把握分析
自院が保有する戦力の把握と理想値とのギャップ分析
病院理念を達成できる「あるべき姿」の明確化
未来を勝ち取るための基本経営方針の策定
@ 病医院の諸活動全体を取り巻く基本的枠組みの選択
病医院の事業分野(ドメイン)の選択、保有能力(施設、人員)の決定。
A 病医院の諸活動の組み合わせ、重み付けの決定
例)今期の重要施策
・病医院機能評価の認証取得
・在宅医療の運用開始
@自院の歴史(過去どのような取り組みが実施されたか)を振り返る
・医業収入と経常利益、患者数等経営数値の推移
・病医院の診療科目や診療報酬算定項目の変遷
・病医院内の重要な出来事
A 新しい経営理念、病医院ビジョンを掲げる必要性について考察する
・院長自身の過去を振り返り、人生観、社会観、価値観を整理する
・医療行政の未来を通し、自院の方向性を整理する
・病医院を経営する上で、最も重要だと思われることを整理する
・診療圏の状況を考慮し、今後、最も重要だと思われることを整理する
・院内に公表し、病医院理念の徹底化を図る
@経営理念
医療機関の存在価値や社会的な意義を表すもので、価値観を表すもの。類似した言葉に「医療理念」「院是・院訓」「ミッション(使命)」などがある。
A 経営ビジョン
経営理念の価値観に基づき、当院が将来こうありたいと思う姿を表現したもの。将来形をイメージの言葉、目標数値に示したもの。
B 経営戦略
経営ビジョンを実現するシナリオ・方法を示したもの。
C 経営計画
経営計画は、経営戦略を遂行し経営ビジョンを達成するために何をすべきかをタイムスケジュール化したもので、目標となる「計数計画」と「計数計画」を達成するための「活動計画」で構成される。
・長期経営計画(5年〜10年)
・中期経営計画(3年〜5年)
・短期経営計画(1年)
@ビジョン具現化機能
・ビジョンを可視化する作業で経営者自身が自分の考えを整理できる
・全職員が共通の認識を持って医業活動に取り組むことができる
・組織的な活動を行うことができ、競争力を高めることができる
・経営計画を金融機関に示すことで、事業の方向性や目標達成の方法を明確にできる
A経営管理機能
経営理念の価値観に基づき、当院が将来こうありたいと思う姿を表現したもの。将来形をイメージの言葉、目標数値に示したもの。
B 資金提供者への説明機能
明確な根拠のある経営計画を策定することにより、金融機関の信用を築くことができる。
差異分析、改善活動
損益計画、月別損益計画、B/S計画、C/F計画、資金繰り計画
業績目標、部門目標、体質強化・競争力アップ目標 他
経営者の考え方、運営方針、重点施策
@経営基本方針
目標を実現するために経営姿勢や取り組むべき課題を明確にする。
A経営目標
中期目標を設定するための当該年度を設定する。
B機能別年度方針
具体的な方策や施策にまでブレイクダウン。
■年度経営目標の例